ラテンアメリカにおける政策改革の研究

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1、ラテンアメリカにおける政策改革の研究西島章次・細野昭雄編著2002年はじめに多くのラテンアメリカ諸国は、1980年代の後半まで政府主導の開発政策を実施していたが、その帰結は対外債務危機、高インフレであり、80年代の経済は著しく停滞した。同時に、貧困・分配問題がいっそう悪化し、政府の介入主義は明らかな機能不全に陥っていた。このため、80年代後半から90年代前半にかけて、多くの諸国で新経済自由主義(ネオリベラリズム)に基づく市場メカニズム重視の経済政策へと劇的な転換がなされ、マクロ経済の安定化、貿易自由化、民営化、規制緩和などの政策改革が予想以上のスピードで実現された

2、。こうした経済自由化は、これまでのラテンアメリカの歴史の中でしばしば見受けられた自由主義と保護主義のサイクル(経済ポピュリズムの議論)の一局面ではなく、長期的に反転することのない趨勢的な傾向であると考えられている。しかし、政府介入に依存した政策から市場メカニズムを目指す自由化政策へと、極端から極端へと振り子が振れた政策改革の転換には、様々な問題点が内包されていることを否めない。既に政策改革の様々な効果がラテンアメリカ諸国の経済、社会に明確な影響を与えており、一方で経済成長が回復するとともに、他方で失業の増大、分配の悪化、金融システムの不安定化、通貨危機などの問題が

3、生じている。こうした現象は、明らかに、政策改革によって市場が自由化されたとしても、その市場の機能を補完する政府や制度の機能が未熟であったことを反映している。このため、現在のラテンアメリカでは、いわば第2世代の政策改革として政府と制度の市場補完的機能が問われ、それらの能力を改善する改革が求められている。ところで、ラテンアメリカにおける政府と制度の役割を分析するにあたり、考慮すべき最も基本的な問題は以下の通りであろう。(1)ラテンアメリカにおいて「政府の失敗」が極めて深刻であったことは事実である。しかし、政策改革によって実現される市場も万全ではない。ラテンアメリカの政

4、策改革にはどのような問題点が存在するのか。(2)市場を望ましい形で機能させるためには、政府と制度にどのような市場補完的役割があるのか。ラテンアメリカ固有の特質を考慮した場合、それはいかなるものとなるのか。(3)ラテンアメリカの政府と制度は、市場を補完する適切で十分な能力を備えているか。ラテンアメリカの経済・社会・政治的背景は、どのように政府と制度の能力を制約しているのか。(4)市場を補完する適切で十分な能力を備えるためには、いかなる政府改革と制度構築が必要とされるのであろうか。こうした改革を実施するのは政府自体であることから、どのような政治経済学的インプリケーショ

5、ンがあるのか。(5)1990年代の政策改革の経験、さらには政府改革と制度構築に関し、ラテンアメリカの主要国間でどのような相違が存在するのか。残念ながら、これまでわが国においては、ラテンアメリカ諸国の政策改革に関する以上の問題を包括的に論じた研究は存在しない。本書は、このようなラテンアメリカ諸国の政策改革にまつわる諸問題を理解するための試論的な研究であり、上記の課題に関する理論的な分析を行なうとともに、とくにアルゼンチンとチリの2カ国の比較による詳細な実証的分析を行うものである。両国は、ラテンアメリカ諸国のなかでも、徹底した経済改革に取り組んだことで知られている。S

6、tallingsandPeres(2000)は、両国をブラジルなどのコーシャス・リフォーマーと16対比し、アグレッシブ・リフォーマーに分類している1。両国とも、かつてハイパーインフレに見舞われ、かつ債務危機にも見舞われた。かつて、両国は多くの共通点を有していたが、最近の経済状況は対照的である。1998年にラテンアメリカにおける改革推進国のモデルとまで言われたアルゼンチンは、2001年末には通貨危機におちいり、対外債務の支払いを中止せざるを得なくなり、その後約10ヶ月を経た今日もなおIMFとの合意にいたらず、経済回復への見通しは立っていない。一方チリは、80年代半ば

7、から、約15年間の高成長を実現し、近年成長率は低下してきているとはいえ、アルゼンチンの近隣諸国のなかでは、唯一経済のファンダメンタルズが良好な国となっている。これに対し、ウルグアイ、パラグアイにはアルゼンチン危機が強く影響し、また、ブラジルも大統領選挙に関わる政治の先行きに対する不安もあって、通貨レアルの大幅切り下げが進み、これらの3国はいずれもIMFの支援を余儀なくされた。こうした、アルゼンチンとチリの両国の明暗を分けた要因は何であったのか。われわれは、このことを明らかにすることにより、本書の課題により確実に迫ることが出来るのではないかと考えている。アルゼンチン

8、、チリの行

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