春秋後期の楚の「公」について_戰國封君出現へ向けての一試論

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1、KURENAI:KyotoUniversityResearchInformationRepository春秋後期の楚の「公」について:戰國封君出現へ向けてTitleの一試論Author(s)安倍,道子Citation東洋史研究(1986),45(2):187-211IssueDate1986-09-30URLhttp://hdl.handle.net/2433/154153RightTypeJournalArticleTextversionpublisherKyotoUniversity187楚圏の賢巨であるが、こ

2、れまでこの子高は葉懸の管領者と見られてきた。それは『左停』荘公三葉公子高(沈諸梁)は恵王一全-け久局、。ル春秋後期の楚の四結びにかえて三春秋後期の「公」について一一問題の所在国王族への土地賜輿同昭主・恵王期付卒王期卒王・昭王・悪玉期の検討問題の所在

3、

4、戦闘封君出現へ向けての一試論

5、

6、(1O〉年(前四七九〉に卒王の大子建の子の勝が起こした所謂自公の凱を鎮匪したことで名高い「公」(2)(3)について第四十五巻安第二競昭和六十一年九月護行O年の「秋、申公開班子道子-1ー188って奈の『園語と、勝をしかしる(7)(8)(9

7、)これは白公の凱(が出てくるのであるる、とされてきているの、すなわち懸軍を統轄しての防守にあるのであり、さらに鯨はその管領者の世襲の采邑ではなく園君の直接支配を受けヲハじられないままに、邑名に公のつ領者が公を稿公魚ラ使ム。〕への杜注「氏ハ楚ノ大夫ナリ。陳ヲ滅シテ懸ト魚ス。成ヲシテ蘇公魚ラ使ム。」が示すように、楚では懸管元ヲ殺ス。」に劃する杜注「楚ハ倦挽シ、鯨弔ア皆公ヲ稽スルナリ。」、さらに、子高にその凱。従来、楚では鯨管領者は園君にV。しかし、公に邑名を冠した存在すべてを懸管領者という同一概念で見てよいのであろうか

8、。これまでこの黙について論蘇公が防衛上の必要から懸軍を率いて他邑に駐屯する例は葉公奈ニ在リ。方城ノ外皆目ク、以テ入ルベシト(にいたよ子西『園語』は』臭と先の『左停』を合わせて考えると、子高は任務で臨時に察に留まっていたのではなく、何らかの必然性があから呼び戻そうとする令安子西に自らの反射)従ハズ、途-一白公魚ラ使ムしたからであるうに思前四七九)の時の(6)。われる。(5)を鎮座された白公勝もやはり白にいたわけではないように思われるしかし葉公子高に(4)。。よって任命いた稿で呼ばれる人物ことであるが、凱が勃護した時、

9、これによれば葉公子高は葉ではなく奈にいたのであ。子高疾ヲ以テ禁一一閉居ス。関する史料を見ていく涯遣される者で、進防の重鎮という懸の性質。一意を鯨公として、見を容れられなかった子高が禁に閉居した、と傍えている(『左停』亥公一六年)『左俸』にも見え、研究者の指摘するところでもあるが、と、葉さらに同じく『左俸』(楚語下〉公楚鯨に関する議論がなされをこれまでのように懸管領者と見ることに疑問上その主な任務は軍事的なも。昭公八年の「穿封氏ヲシテ陳てきたように思われ。こ-2-189に戻して、そこから彼らの祉曾的性格を改めて問い直

10、してみる必要があるように思われる。からして、これまでのように某公を一様に同じ性質のものとして扱うことが最早できないことは明らかであろう。ら葉・白以外の地にあったこと、令号ノ職を粂ねたこと、葉に封邑の可能性が認められることとって離職と同時に返還すべき性質の邑ではない可能性を示していると言える。時老セントス。」(『史記あろう。もちろんこの片言から葉が子高の封邑であったと断定することは無理であるが、「孟嘗君病ヲ謝スニ因リ、醇-一自然ではあるまいか。管領懸の軍事防衛を主な任務とする懸管領者が粂任するのは、範の直後という特殊

11、な獄況を考慮したとしても、やはり不諸梁(子高)が令晋これは白公の凱鎮藍直後のことで、文中のコ一事」とは杜症が言う如く令予・司馬を指すと思われるが、ここで問題は沈白をその管領すべき本接地とするはずであるのに、これは奇異な感を禁じ得ない。すなわち、自公勝は自公と稽しながら白(河南省息懸東七十里)ではなく由来(安徽省巣蘇東北五里)の大夫となったのである。ここにおいて我々は、楚懸の管領者が公を稽したという知識から一時離れて、葉公・自公をその存在した時代背景の中以上見てきた如く、葉公子高と白公勝は従来言われてきた鯨管領者の概

12、念とは一致しない面さらにまた、これまでの研究が楚懸管領者の世襲性を否定している翻貼から見て問題なのは、「葉ニ老ス」という語でさらに別の面からも、葉公子高を蘇管領者として見ることへの疑問が生じてくる。従来の如く、この葉公子高・白公勝をいずれも懸管領者と見ると、軍事的な任務で他邑へ駐屯することはあっても葉と沈諸梁二事ヲ粂ヌ。園寧シ。乃チ寧ヲシテ令ヰア震一フ使メ、