日本人と天皇

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1、日本人と天皇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一、はじめに1945年8月15日、昭和天皇はラジオで戦争が終わったと言うことを告げた。そのことによって、戦後と言うまったく違う時間が始まった。同時に、ラジオを聞いた国民の一人一人の戦争に対する責任も、日本人以外のアジア人に起きた事柄も真夏の空気の中に蒸発した。日本の国民は天皇の玉音を聞いて、反抗もせず、戦争が終わったと言うことを認めた。思想はすぐに戦争から戦後の国家建設に転じた。天皇のたった一言で戦争をほとんど完全と言っても良いくらい止めてしまった。また、戦後、裕仁天皇が全国各地を巡視し始め、到達するたびに

2、、日本民衆の熱烈な歓迎を受けた。この点から見れば、天皇は国民の心に依然として重要な地位を占めている。戦後、天皇の罪を問わなかった原因も、ここにあるでしょう。二、日本人の天皇崇拝古代から現代まで、どんな時代にも、天皇の万世一系が続いてきて、天皇の神聖性と権威性が終始揺り動かされていない。実権天皇であれ、象徴天皇であれ、天皇の精神権威はいつまでも最高だ。この最高権威が日本国民にとって最高の精神帰属ではじゃないかと思っている。全体の国民は天皇を国家の核心として尊敬されている上に、武士集団の勢力がいくら強くても、天皇制を解消しようがない。日本民族はこのように、どんな時

3、代でも天皇制の下で活躍している。三、各時代における天皇の役割天皇の役割は、時代とともに変化して来た。日本の文献による歴史は天皇が中国の歴史書「魏志、倭人伝」（西暦300年ころかな）に初めて登場した。その後、西暦7世紀ごろに天皇が大和朝廷といわれる国家を成立させたと。このころの天皇は信仰の対象というより、王というか支配者というものだった。その後奈良時代、平安時代と言われる頃に天皇の神格化がすすめられたと言われている。その後鎌倉時代は貴族から武家社会に権力の実権が移動して行った。その後の室町時代、戦国時代、江戸時代、天皇は徐々に儀式を司るだけの存在になっていった。

4、江戸時代の末期には、産業革命の影響と日本の鎖国政策による産業発達の遅れから、西洋諸国、アメリカから外圧をうけるようになった。そのため尊王攘夷運動が起こり、明治維新が起こった。明治維新により、武家社会である江戸幕府が倒され、天皇を国家の最高元首とする西洋式国家体制にを作ることに日本内の一地方の勢力が成功した。つまり民主主義国家である。明治維新以後、天皇を頂点に置き、天皇が再び神格化された。昭和初期は天皇の神格化が特に強かったと言われる。第二次世界大戦後、現在の天皇の役割は国民の象徴となった。四、現行憲法での天皇日本国憲法１条は「天皇は、日本国の象徴であり日本国民

5、統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」ここで書いてある「象徴」は一体何だろう。今の天皇の役割は何だろう。首相がいる以上、何で天皇がいなければならないか。まず、天皇は象徴である。日本国憲法においての天皇は絶対の存在とみられがちだが、明治以降も、天皇が直接命令して政治を行うことはあまり無く、政治の表舞台に出たことはほとんどない。この点において天皇は「君臨すれども統治せず」といった現在の英国王室に近い存在であったと言える。天皇は日本国の象徴である。日本人が思い描く「象徴」は、鳩が平和を象徴したり、白のウェディングドレスが純潔を象徴したり

6、と、抽象的なものを具体的に例えることを意味している。だから、日本の皇室は国民が理想として描く家族像などがそのまま投影されることを望まれたりする。　また、天皇は昔から今まで、ずっと日本の国民の信仰である。天皇は自己の臣民を守るために、毎日頑張っている。天皇陛下はよく「国民が幸せになるように、日本が平和であるように」と祈っているそうだ。天皇皇后両陛下は，宮中の祭祀を大切に受け継がれ，常に国民の幸せを祈っておられ，年間約２０件近くの祭儀が行われています。皇太子同妃両殿下をはじめ皇族方も宮中祭祀を大切になさっている。年中行事を司り、国民の幸せを祈るのは天皇の仕事とも言

7、える。その上、天皇と首相は違う仕事をやっている。天皇は国の持ち主である。今の日本では国民が国の持ち主なのであるが、数が多いので天皇が国民を代表して持ち主をやっている。天皇は一般的に国家と国民を代表して、外交儀礼を行い、外交的な仕事をやる代わりに、首相はその国民から選ばれて政治をやっているだけです。国を動かす仕組みには政治と法律を作る仕事と裁判をする仕事があるが、首相はこのうちの政治をしているだけです。首相は「政治的指導者」で、天皇は「国家の威厳の体現」である。五、終わりに火災消火用のスプリンクラーは火事がないときにはその有り難味が分からないように、平和な時代が

8、長く続き、日本の精神的な統一中心として