地球温暖化对策研究战略

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1、地球温暖化対策研究戦略平成２０年７月地球温暖化対策研究推進委員会目次はじめに････････････････････････････････････････････････････１基本的認識･･････････････････････････････････････････････････１地球温暖化対策研究の推進方策････････････････････････････････２１地球温暖化防止技術の研究戦略････････････････････････････２（１）温室効果ガスの循環

2、モデルの構築････････････････････････２（２）温室効果ガスの排出削減技術の開発･･････････････････････２（３）研究成果の活用････････････････････････････････････････３２地球温暖化適応技術の研究戦略････････････････････････････３（１）将来の温暖化の影響の予測・評価････････････････････････３（２）生産安定技術の開発･･･････････････････････････

3、･････････４（３）研究成果の活用････････････････････････････････････････４３世界的な地球温暖化問題の解決に向けた国際共同研究戦略････４（１）温室効果ガス排出削減、温暖化適応技術の共同研究････････５（２）開発途上国における温暖化影響予測、世界食料需給モデルの開発･６（３）感染症対策の推進･･････････････････････････････････････６地球温暖化対策研究の推進のために･･････････････････････

4、･･････６参考････････････････････････････････････････････････････････７はじめに農林水産技術会議事務局は、『農林水産省地球温暖化対策総合戦略(平成19年6月策定)』を踏まえ、農林水産分野における地球温暖化対策研究を総合的に推進するため、事務局長の諮問機関として『地球温暖化対策研究推進委員会』を平成19年12月に設置した。これまで４回の委員会において、農林水産研究基本計画等により実施する地球温暖化対策研究の進め方について議論を進め、今後５

5、年間程度を視野に、研究開発を推進する上で考慮すべき課題及び現時点から検討を進めておくべき中長期的な課題等について整理した『地球温暖化対策研究戦略』を取りまとめた。なお、農林水産技術会議事務局は、農林水産分野の研究開発として、食料自給力の強化、食の安全及び消費者の信頼の確保、及び地球温暖化を中心とする地球的規模の環境問題を重点分野として取り組みを進めているが、これらのうち、地球温暖化問題に焦点を当てて、この『地球温暖化対策研究戦略』をとりまとめたものである。基本的認識農林水産分野における地球温暖化

6、対策研究は、地球温暖化による森林・農地・漁場を含めた陸域・海洋における生態系の変動が農林水産業に影響を及ぼすことを認識して、農林水産業の相互性やライフサイクルアセスメント(LCA)を考慮した総合的な研究としての取り組みが必要である。このため、地球温暖化対策研究の推進にあたっては、以下の①～④の重要性を認識していく必要がある。①地球温暖化対策研究は、防止技術研究、将来予測の結果に基づいた計画的な適応技術研究、及び国際貢献となる国際共同研究に関する3本の柱で取り組みを推進すること。②温暖化に対応した

7、持続可能な農林水産業の達成を可能とするため、農山漁村の社会システムを考慮しながら、バイオマスの利活用も含めた環境調和型の技術開発を推進していくこと。③開発途上国が温室効果ガス排出削減の取り組みに積極的に参画できるよう、国際研究機関等と協力して、温暖化対策の先進国としての我が国の技術や知見を活用していくこと。その際には、開発途上国側の研究組織や人材の能力開発についても支援していくことが必要。④研究成果は体系的に取りまとめ、全体像がわかりやすい形で国民に示していくとともに、研究成果の海外への情報発信

8、について検討１を深めていくこと。地球温暖化対策研究の推進方策１地球温暖化防止技術の研究戦略地球温暖化の進行を緩和する防止技術の研究としては、農林水産生態系からの温室効果ガス発生量のモニタリング、温室効果ガス循環モデルの構築と、温室効果ガス排出削減のための技術開発が重要である。（１）温室効果ガスの循環モデルの構築農林水産生態系における温室効果ガスの発生・吸収を捉える循環モデルの構築のためには、発生量のモニタリングや発生・吸収のメカニズムを解明し、科学的根拠に基づいた森林・農地・漁場における収支評価